数多くのスタジオジブリ作品を手掛けてきた宮崎駿さんは、公演やセミナーなどで語られたお話や、対談などでお話された内容が書籍となって販売されています。
また、これまでに描かれてこられたイメージボードの絵や、ジブリ美術館の企画展示のために描かれた絵、他者著作の挿絵など、これまでに描かれた作品が書籍に収められているものもあります。
この記事では、宮崎駿さんに関連する書籍をご紹介していきます。
宮崎さんの言葉や、宮崎さんが描かれてきた絵に触れたい方は是非参考にしてみてください。
宮崎駿さんの言葉がまとめられた書籍
宮崎駿さんに関連する本は、大きく分けて「言葉をまとめた本」と「絵をまとめた画集・作品単行本」の2種類に分類できます。
まずは宮崎さんの言葉をまとめた書籍・宮崎さんの過去をまとめた書籍などをご紹介していきます。
TREE
【発売年】1989/9/1
文庫も販売されていますが、単行本よりもサイズが小さいため絵をしっかり見たい場合は単行本を手に入れるのがおすすめです。
何が映画か 「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって
【発売日】1993/8/1
1993年5月、日本テレビを放送された黒澤明監督と宮崎駿監督の対談番組の内容が収められた本です。
「映画に恋して愛して生きて」というタイトルで放送された番組で、現在YOUTUBEなどでも見かけることはできません。
巨匠二人の対談が読める貴重な対談本です。
黒沢明、宮崎駿、北野武 日本の三人の演出家
【発売日】1993/9/1
黒澤明、宮崎駿、北野武という日本を代表する映画監督に、ロッキングオンの渋谷陽一さんがインタビューした内容を収録。3名の対談ではありません。
三者三様の思考が読み取れる興味深い一冊。
出発点 1979~1996
【発売日】1996/7/31
宮崎駿さんが初めて監督を務めた映画「ルパン三世 カリオストロの城」が公開されたのは1979年。
宮崎さんが監督を務めた年から、もののけ姫を公開する前年1996年までの宮崎さんの歩みがまとめられた一冊。
この期間に書かれた企画書や、演出の覚書、エッセイや講演の内容をまとめられています。
宮崎さんの軌跡を知るためには、必ずチェックしておくべき一冊です。
時代の風音
【発売日】1997/3/1
宮崎駿さんが尊敬してやまない堀田善衛さんと司馬遼太郎さんの三者で対談された様子をまとめた一冊。
「日本人」というキーワードを軸に、知の巨人たちの話が展開されています。
現在は文庫本が流通していますが、宮崎さんが描かれた装丁画は単行本のみとなっています。
虫眼とアニ眼
【発売日】2008/1/29
解剖学者の養老孟司さんと宮崎駿さんの対談集。3回の対談の様子が収められています。
宮崎さんのイラストも掲載。
養老孟司さんは京都国際マンガミュージアムの館長を務めていた時期もあるほど、マンガやファンタジーを肯定している発言もされています。
京都国際マンガミュージアムでは度々お二人の対談会などが開催されていました。
世代は近いですが、専門としてきた分野が全く異なるお二人。
しかし、どちらが虫眼なのかアニ眼なのかわからないほど、広い見識を持つお二人の貴重なお話が読めます。
単行本版は宮崎さんのイラストが見やすいですが、文庫本には宮崎さんのあとがきが追加されています。
【発売日】2008/7/16
1997年から2008年までのジブリ映画の大ヒット時代の宮崎さんの歩みをまとめた一冊。
この時期は、もののけ姫・千と千尋の神隠し・ハウルの動く城・崖の上のポニョを手掛けた期間。
当時の企画書や対談、公演・インタビューの模様だけでなく、直筆の手紙も収録されているファン必見の書籍です。
すごいボリューム感ですよ…!
本へのとびら
【発売日】2011/10/21
宮崎駿さんが古くから愛読している岩波少年文庫。
岩波は発刊している書籍の中から、宮崎さんが特に愛している50冊をピックアップ。
本の中では「全部ちゃんと覚えているわけではない」というような発言もされていますが、宮崎さんが挙げるタイトルは気になりますよね。
この企画は「ジブリの本棚」というタイトルで映像化もされており、阿川佐和子さんがインタビュアーとして対談されています。
素直な宮崎さんの表情が見ることができるのでおすすめですよ。
半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義
昭和氏を最も深く掘り下げ、解き明かしてきた方と言っても過言ではない半藤一利さんと、宮崎さんとの対談が収録されています。
半藤さんに並々ならぬ尊敬の念を持たれている宮崎さん。
「風立ちぬ」公開後ということもあり、当時の日本について半藤さんと宮崎さんのお話が読めます。
この対談の様子の一部は、鈴木敏夫さんのラジオ番組「ジブリ汗まみれ」のアーカイブでもチェックできます。